ピックルボールはいま、北米だけの流行にとどまらず、アジア全域で急速に広まっています。韓国・タイ・シンガポールをはじめ、各国がそれぞれのペースでコートを増やし、コミュニティを育てています。
この記事では、アジア主要国のピックルボール事情をまとめて紹介します。海外旅行先でプレーしたい方や、日本以外のシーンも気になっている方にとって、参考になる情報が見つかるはずです。
なぜアジアでピックルボールが急成長しているのか
アジアでのピックルボール普及を後押しした要因はいくつか重なっています。まず、テニスやバドミントンが広く親しまれているアジア文化圏では、ラケットスポーツへの親しみが下地としてあります。そこへ「コートが小さく短時間でも楽しめる」というピックルボールの特性が重なり、都市生活者を中心に受け入れられました。
加えて、新型コロナ禍が明けたあとのスポーツ需要の高まりと、SNSでの拡散が火付け役になったと言われています。海外で暮らす在住外国人がコミュニティを作り、それが現地の人々に広がるパターンも多く見られます。
韓国:競技志向が高いアジアのフロントランナー
アジアの中でも、韓国はピックルボールの普及が特に早い国のひとつとして知られています。ソウルや釜山を中心に専用コートが増え、国内大会も定期的に開催されるようになったと言われています。
韓国の特徴は競技志向の高さです。バドミントンや卓球の強豪国としての土台があるため、技術習得のスピードが早く、上級者プレーヤーが短期間で育ちやすい環境があります。また、韓国系の用具メーカーがピックルボール市場への参入を進めていることもあり、アジア市場全体に影響を与える存在になっています。
インターネット上では韓国語のピックルボール解説動画やSNSコミュニティが活発で、情報共有のスピードも速いと聞きます。
タイ:観光地を拠点に広がるリゾート型スポーツとして
タイでは、バンコクやパタヤ、プーケットといった観光地のリゾート施設がピックルボールコートを設置したことで認知が広がりました。旅行者が体験し、帰国後に自国で始めるというサイクルが生まれていると言われています。
現地のスポーツクラブやフィットネスジムにもコートが増えており、タイの都市部在住の中間所得層を中心に人気が高まっています。バンコクでは在住外国人コミュニティが早くからコートを確保し、オープンプレーセッションを開いてきた経緯があり、それが現地タイ人プレーヤーとの交流の場にもなっています。
気候面では年間を通じて屋外プレーが難しい時期もありますが、屋内施設の整備が進むにつれて通年でプレーできる環境が整いつつあります。
シンガポール:インフラ整備が速く、アジアのハブ的存在
シンガポールはピックルボールの普及においてアジアの中でも際立った存在です。国土は小さいものの、スポーツインフラの整備スピードが速く、官民連携でコート設置が進んでいます。
シンガポールの特徴のひとつは、英語が公用語であることから海外の情報やコミュニティとのつながりが早く、USA Pickleball(米国の競技統括団体)などの国際基準をスムーズに取り入れられる点です。国際大会の誘致実績もあると言われており、アジアにおけるピックルボールのハブとしての役割を担いつつあります。
また、多民族・多文化社会のシンガポールでは、言語を超えて楽しめるスポーツとしてピックルボールが受け入れられやすい土壌があります。
関連記事:なぜアメリカでピックルボールが大流行?ブームの理由を解説
その他のアジア諸国の動向
韓国・タイ・シンガポール以外にも、アジア各地でピックルボールの動きが活発化しています。
- インド:人口の多さと若年層の多さから急成長が期待されています。都市部のスポーツクラブへの導入が進んでいます。
- フィリピン:在比米国人コミュニティが早くから普及を牽引してきた国のひとつで、国内大会の開催実績もあると言われています。
- 台湾:テニス人口が多く、スポーツ施設の整備水準も高いため、普及の下地が整っています。
- 中国:広大な国土と人口を持ち、今後の成長余地が最も大きい市場のひとつとして注目されています。
- マレーシア:バドミントン大国としての文化的素地があり、コート転用の取り組みが見られます。
日本と海外アジアシーンとの比較
日本のピックルボール普及は、他のアジア主要国と比べると発展途上の段階にあると言われています。一方で、コートマナーの高さや丁寧なコミュニティ運営は日本のピックルボール文化の強みであり、今後の成長余地も大きいと考えられます。
日本との接点としては、アジア圏のプレーヤーが来日した際に東京でプレーしたいというニーズが増えています。英語対応のプレー環境を整えることが、アジアのピックルボールシーンとつながる鍵にもなるでしょう。
関連記事:日本のピックルボール人口と今後の展望|国内シーンはどう育つか
あわせて読みたい関連記事
よくある質問(FAQ)
海外旅行中にピックルボールをプレーするにはどうすればよいですか?
目的地のSNSグループやアプリ(Meetupなど)で現地のオープンプレーセッションを探すのが一般的です。旅行前に「(都市名)pickleball open play」と英語で検索すると情報が見つかりやすいです。パドルを持参しておくとスムーズです。
アジアで最もピックルボールが盛んな国はどこですか?
一概には言えませんが、インフラ整備の速さと競技レベルの高さでシンガポール、競技人口の多さでは韓国やタイが先行していると言われています。今後はインドや中国の成長も注目されています。
アジアのピックルボール大会に日本人が参加することはできますか?
基本的に参加可能な場合が多く、国際大会はUSSA Pickleballなどの統括団体の基準に準拠しています。大会のエントリーページや主催団体のサイトで資格要件を確認し、必要に応じてDUPRなどのレーティング登録をしておくとスムーズです。
まとめ
- アジア全域でピックルボールの普及が加速しており、特に韓国・タイ・シンガポールが先行している
- 韓国は競技志向が高く、シンガポールはインフラ整備とアジアのハブとしての役割が際立つ
- タイは観光リゾート施設を通じて認知が広がり、在住外国人コミュニティが普及を牽引
- インド・フィリピン・台湾・中国など他のアジア諸国でも着実に広まりつつある
- 日本も成長余地が大きく、アジアシーンとの連携が今後のカギになる
ピックルボールトウキョウでは、港区・渋谷・新宿エリアで初心者体験会・交流会を定期開催しています。ラケット経験ゼロでも大丈夫。まずは公式サイトから最新のイベント情報をチェックしてみてください。